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対談 どんと×山口冨士夫 「宝島」 88年8月号
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ーーー直接知り合ったのは、一昨年(86年)のR&Rオリンピックで、ですよね?その時の印象はお互いどうだったの?
山口 別に印象という程のものは無かったけど、楽しかったですね。ローザは、その時初めて見たんだけどかっこ良かったです。メチャクチャ良かった。特にどんとと永井は。
ーーーじゃ、今のボ・ガンボスの・・・
山口 そうです、母体です(笑)。あの時ステージ終わって、最後にパーティがあって、いろんな人と顔を合わせたけど、やっぱりこの2人とはすぐ気が合ったというか。
ーーーどんな話をしたか覚えてます?
どん その頃は、大人と子供の会話みたいなもんやろ(笑)。
山口 いやいや、そんな事ない。ま、何と言うか暗がりで・・・・みたいな(笑)、冗談だけど。
どん 京都の話とかね。
山口 そうだね。お互いに京都に住んでいたことがあったりして、とにかく話していくうちにおかしくて、おかしくて大爆笑になったりとか。で、これからも事あるごとに会おうぜって感じで、お互いのステージを見に行ったりする様になって、ま、どんとは前から見に来てくれてたみたいなんだけど。
ーーー実際会ってみて、どんと側から見た山口冨士夫像は?
どん 明るい人やね。京都でロックやってた人達の感じというのは知ってたから、別にびっくりする程のもんは無かったけど、やっぱりさすがに明るいなと思った(笑)。
山口 全然ロック、ロックしてなかったでしょ?
どん だけど、ギタリストはこうでなくちゃという感じはしたね。最初見た時、ロン・ウッドとかの感じに似てると思ったんやけど、明るくやっとっても、締める所はちゃんと締めるっていうか、そういうのがあるから、何て言うのか、うらやましいなっと。オレも本気でギター練習しようと思ったね。
ーーーでも、あの頃もうギター弾きながら歌ってたでしょ?
どん そうそう、歌っとったけど、練習なんかほとんどしたことなかった。どういう風に弾けばいいのか、良く判らんかった。でもね冨士夫さん見たらやね、”あ〜そうか、やっぱりギター弾くんやったらあそこまで弾かなあかんわけやね”と思って、気持ちが引き締まった。ローザのギターの玉城さんという人は、すごいうまかったけど、本人がそのうまさについて行かんかったから結構苦しみおったやろ。だから、弾けてもおもしろないんやったら仕方ないと思ってね。やっぱり、ちゃんといいギター弾くと心が洗われるの。冨士夫さんを見ていい音って何かを、初めてギターで知ったわ。
山口 あの頃どんとはよくめちゃくちゃ簡単だけど、気持ち良いギターが弾きたいんだって言っとったよね。
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